Gear Guide — 電車・バスキャンプのテント選び
電車・バスで行く軽量テント比較
ソロで実際に使った3張り
「車なしでキャンプ」を4年続けて分かった、電車・バス移動で本当に使えるテントの選び方。
電車やバスでキャンプに行くなら、テント選びの優先順位は車移動とまったく違います。広さや快適さより先に、収納時の大きさ・重さ・設営の速さが効いてくる。リュックとキャリーカートに全部積んで、駅の階段を上り下りし、バスに揺られる。その前提で私が実際に担いだテントを、正直に比較します。
電車キャンプのテント選び 3つの軸
荷物を自分の体だけで運ぶなら、見るべきは次の3点です。順番も大事で、上から優先します。
1. 収納サイズ(カートに縦差しできるか)
私はキャリーカートにギアを積む二刀流スタイル。ここで効くのが収納形状です。円筒形でカートに縦差しできる幕は、パッキングが劇的に楽になります。テント選びで意外と見落とされがちですが、電車移動では長さ・太さが快適さを左右します。
2. 重量(インナー抜きで2kg以下が目安)
リュックとカートに分散するとはいえ、階段や乗り換えでは総重量がそのまま疲労になります。インナーを外して1〜1.5kg台に収まると、他のギアに余裕が生まれる。テント単体を軽くする効果は、荷物全体に波及します。
3. 設営の速さと素材(TCかナイロンか)
焚き火をするならTC(ポリコットン)が安心。ただしTCは重い。軽さを取るならナイロンですが、火の粉には注意が必要。ここは「焚き火の頻度」と「担ぐ距離」のトレードオフになります。
実際に使った3張り 比較表
| 項目 | ソロベース EX | ソロティピィ1 | YOKA TIPI |
|---|---|---|---|
| タイプ | パップ(軍幕) | ワンポール | ワンポール |
| 重量(インナー外) | 約5kg | 1.5kg以内 | 1.5kg前後 |
| 素材 | TC(火の粉に強い) | ナイロン系 | ナイロン系 |
| 収納形状 | やや長い | 円筒形(縦差し可) | 円筒形(縦差し可) |
| スカート | あり | なし | あり |
| 得意な季節 | 秋〜冬(焚き火) | 夏 | 秋・冬・春 |
| 電車キャンプ適性 | △(重い) | ◎ | ◎ |
※ オレンジ字は各項目で電車キャンプ向けに優位な点。重量・季節は実際の運用値です。
1張りずつ正直レビュー
BUNDOK ソロベース EX ― 焚き火最優先の軍幕
TC素材で火の粉に強く、見た目も抜群。遮光性が高く夏の日中でも幕内が暗く保たれます。ただし約5kgは電車移動だと明確に重い。「焚き火をがっつりやる秋冬の1泊」に絞るなら最高の相棒です。
BUNDOK ソロティピィ1 ― 夏の軽量ワンポール
同じBUNDOKでも、こちらはインナーを外せば1.5kg以内。軍幕5kgからの乗り換えで移動が一気に楽になりました。円筒形でカートに縦差しできるのも電車キャンプ向き。スカートがないぶん夏に最適です。
YOKA TIPI ― スカート付きで冬に強い
1.5kg前後の軽さはそのままに、裾のスカートで底冷えを抑える構造。円筒形収納でカートに縦差しできます。ソロティピィ1が夏担当なら、こちらは秋・冬・春担当。この2張りを季節で使い分けるのが、今の私の定番です。
タープを足すという選択肢
テントに加えて軽量タープが1枚あると、雨の日の調理スペースや日除けになり、快適さが跳ね上がります。私が使うシルナイロンのタープは3m×2mでコンパクトに収まり、設営の自由度も高い。重量増もわずかなので、電車キャンプでも足す価値があります。
→ Aqua Quest Guide Sil タープの詳しいレビュー